6歳少女に小学生男子が性的暴行、地元議会が補償金支払う 英
2018年11月22日
ブランウェン・ジェフリーズ BBC教育編集長
在学していた小学校内の遊び場で、複数の小学生男子から性的暴行を受けた当時6歳の少女の両親が21日、地元議会から補償金の支払いを受けた。
この議会は性的暴行に対する責任は認めなかったものの、数万ポンドの補償金を支払った。具体的な金額は非公表。BBCの調べでは、小学生児童が関与した性的暴行について英国の高等法院が補償金の支払いを認めたのは今回が初めてで、判例となる可能性がある。
被害少女の母親は、娘が「壊れた小さな女の子」になってしまったと話す。
身元を保護するため「ベラ」と呼ばれている被害少女は、不快感で座れなくなり初めて、繰り返し性的暴行を受けていたことを母親に明かした。
ベラさんの両親によると、その後数カ月の間、加害少年を支援する対策はとられたにもかかわらず、ベラさんに対する支援は何もなかったという。
母親はBBCニュースの単独取材に対し、「娘は、壊れた小さな女の子になってしまった。数週間にわたり、学校で深刻な性的暴行を繰り返し受けた。娘はその間、学校は安全でないと感じていたし、何の助けもなかった」と語った。
ベラさんの両親は、ベラさんが必要としたカウンセリングにお金を払わなければならなかった。
暴行以来、ベラさんは悪夢を見たり、極度の不安状態に陥ったりしたほか、家を離れるのを怖がっているという。
裁判でベラさんの両親は、学校が性的暴行を防げなかった、あるいは警戒すべき兆候を認識するための教職員の教育が不十分だったと主張した。
教職員の1人は、下着の一部が脱がされた状態のベラさんを目撃していた。この時ベラさんの背後には、加害少年グループの1人が立っていたという。
地元議会は責任を全て否定したものの、総額数万ポンドを支払った。この金銭は、ベラさんの現状と未来の支援に使われる。
ベラさんがこれから思春期を迎え、最初の恋人を作るにあたり、さらにカウンセリングが必要になるかもしれないと両親は説明を受けているという。
(リンク先に続きあり)