最近では出産しても母乳の出が悪い産婦を対象にした
特殊なマッサージ施術が存在する。
また、授乳行為に関係なくとも、バストアップ効果を狙って
エステサロンなどに足しげく通う女性方も少なくない。
そうした中、この手の“育乳”に、早い段階から着手していた地域があるという。
「娘のね、胸をね、揉むんです。
そうしますとね、胸がどんどん育っていって、
大人になって、母親になったときに、良い乳が出るそうなんです」
新潟県・下越地方のとある地域において、かつて民間伝承的に定着し、
親しまれていたという“育乳の儀式”についてそう語るのは、
現在、新潟市内の特別擁護老人ホームで余生を過ごす
河野田善吉さん(仮名・89)。
河野田さんの話によると、当地におけるその儀式は
かなり長い歴史を持ち、一説には江戸期以前より
行われていたものなのだという。
「私も詳しくは知りませんけどね、それはもう、大昔からあったものだそうです。
女の子が生まれて、月のものがくるようになりますとね、
産婆のばあさまのところへ連れていかれましてね、
その子の父親が、胸の揉み方を教えてもらいまして。
ええ、そうです、父親です。
それで教えてもらった揉み方をですね、
その子がお嫁にいくまで続けるんです」
(以下略)
http://tocana.jp/2016/11/post_11433_entry.html