出産後初の連載作品となる最新作『私をくいとめて』は、おひとりさまを楽しむ、もうすぐ33歳の主人公・みつ子が、頭の中の声「A」にアドバイスをもらいながら恋愛をしていくというストーリー。自身の独身時代に構想していたという。
「一人でいられないから誰かと付き合うという人は多いけれど、一人でいられるけれど誰かと付き合うというのが、人生において一番バランスが取れているなと思って。一人遊びが得意な人が徐々に袋小路に入っていったとき、頭の中の自分と話すという物語は地味かなと思ったのですが、案外そうして生きている人も多いのかも、と」
自身の頭の中にも「A」はいて、“相談相手”だそう。
「お茶を選ぶにしても『どっちがいい?』といつも聞いています。でも私の『A』は、『あなた! もっとこうしなさいよっ!!』みたいなビシバシのオネエ系。従うと時々ひどい目に遭うんです(笑)」
あどけなく笑う姿には13年前の面影がありました。
週刊朝日2月10日号 表紙の綿矢りささん
https://dot.asahi.com/wa/2017020200020.html
芥川賞が出版界の宣伝に成り下がったよな