【五輪】NYタイムズが報じた「日本の選手は2位でも謝る」の深刻な意味 [征夷大将軍★]
1: 征夷大将軍 ★ 2021/08/13(金) 11:14:58.78 ID:CAP_USER9
https://friday.kodansha.co.jp/article/198655
8月5日に『ニューヨーク・タイムズ』電子版が掲載した、
<Second Best in the World, but Still Saying Sorry(世界2位でも謝る)At the Tokyo Olympics, Japanese athletes who fell short of gold have apologized profusely ― sometimes, even after winning silver. (東京五輪で金メダルにおよばなかった日本人選手たちは、執拗に謝罪する。時に、銀メダルを獲得しても)>
というタイトルの記事に、私は深い共感を覚えた。
同記事の冒頭では、レスリング男子グレコローマンスタイル60キロ級で銀メダルを獲得した文田健一郎選手が、試合後に号泣しながら「こんな状況で、すごい意見があるなかで選手以上に信じて、大会運営をしてくれたボランティアの方、指導してくれた方、家族などに勝って恩返ししたかった。不甲斐ない結果に終わってしまい申し訳ない」と語ったことが紹介されている。
また、柔道混合団体で、同じく銀メダルを得た向翔一郎選手の「自分はもっと頑張らねばならなかった」「柔道代表チームの皆さん、本当に申し訳ありませんでした」というコメントや、女子テニスの3回戦で敗退した大阪なおみ選手が日本代表となったことに誇りを持ちながらも、「私は期待に応えられなかった。ごめんなさい」と言ったことなどが記載された。
『ニューヨーク・タイムズ』は伝える。
「金メダリストでない多くの日本人選手は、試合後の記者会見で謝る。メダルを獲得した選手でさえ、チームやサポーターや国家に対して失意を与えてしまったと嘆く」「世界2位でも謝罪する行為は成功基準の高さを映し出す。選手たちは自国で戦っているからこそ、日本メディアから質問された折に、懺悔の感情――後悔、感謝、責務、謙遜が絡み合った気持ちを表す」
と。
そして山崎卓也弁護士の言葉「もし銀メダリストが謝罪しない場合、その選手は批判されてしまう可能性がある。日本人は幼少期から、自分のために競技をするという考えを、あまり持つべきではないとされている。特に子供の頃は、周囲の大人たち、教師、両親、他の目上の人々の期待が大きいので、そのようなメンタルになってしまっている」を記した。
ここで私が感じるのは、日本とアメリカの指導法の違いだ。我が国のスポーツ界では、幼少期からコーチに対し、絶対服従を求める傾向にある。たとえそれが理不尽な要求であったとしてもだ。更には「球拾い」や「補欠」という文化が根付いている。
どんなに経験の浅い子供でも、「球拾い」で技術は向上しない。自分の手足でシュートし、あるいはラケットやバットを振ってボールに向かわなければ、そのスポーツを体験したことにはならない。また、基礎的なコーチ論さえ理解できていないボランティアが、暴言を吐きながら咥え煙草で少年少女と向き合っているケースも数知れない。中学校の部活の顧問も、専門的にその競技をやっていた訳ではないので、我流で生徒と向き合うしかない。悪習だと分かっていても人手が足りないため、事なかれ主義がまかり通っている。
アメリカのスポーツ界や、ブラジル、アルゼンチンのサッカー界でコーチとなる人間たちは、育成法を習得する際に心理学を学ぶ。どのように選手のモチベーションを上げるか、人間性を高めるかを知識として持ち合わせたうえで、現場に立つ。だからこそ、彼らの口からは自然と誉め言葉が出る。選手が笑顔になるような指導法を弁えているのだ。
米国の中学、高校の運動部には補欠の概念が無い。1軍には1軍の、3軍には3軍のリーグ戦があり、必ず自身が選んだ競技の公式戦でプレーする環境がある。
(以下リンク先で)
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