物語の主人公は、読書が好きな女子中学生「雫」。彼女はバイオリン職人を夢見る「天沢聖司」との出会いをきっかけに、自分の生き方を考え始め、物語を書こうと決めます。進路問題、恋愛の悩み…誰もが通る思春期を繊細に描いたスタジオジブリの青春物語。
観た人を前向きで清々しい気持ちにしてくれる、ピュアな気持ちが詰まった名作です。
脚本・絵コンテ・製作プロデューサーを担当したのは、宮崎駿監督(本作の監督は近藤喜文さん)。
絵コンテの段階からいろんなところにこだわりを持って製作された「耳をすませば」について、今回は『金曜ロードSHOW!』のプロデューサー・ターニャがあまり知られていないエンディングにこめられた知られざるストーリーをご紹介!
■エンディングの細部に込められたストーリー
エンディングの動画には秘められたストーリーがあったことをみなさんご存知でしたか―?
絵コンテの段階で宮崎駿監督(今作ではP)から、近藤監督をはじめとしたスタッフにまず指示が出されました。
“登校する中学生“のような人物に関するもの、“パトカー““ダンプカー“といった車の車種など。その中には、聖司と雫に関するものもあったのです!
実は、一連のエンディングの動画シーンは、聖司が雫に結婚を申し込んだ日の朝から夕方までを描いていると思われます。告白後の2人が自転車で道を通り抜ける様子も描かれています!放送を見て確認してみてください!!
さらによく見ると、部活中の人、買い物に行く主婦、犬の散歩…など登場する人も様々です。
この設定は、近藤監督と原画を担当した大塚伸治さんが最初に時間経過を大筋で決めておき、その後も2人が打ち合わせをしながら、後から人数や誰がどちらからどのように登場するか、さらに歩き方までも細かくこだわって製作されたそうです。
■あの2人の恋の行方も、エンディングがヒント?
さらにさらに!
夕方の下校時のシーン、実は雫の同級生・夕子と杉村が待ち合わせしているシーンがあるんです!
でも、宮崎監督(今作はP)の指示には夕子と杉村を登場させる予定はありせんでした。
本編内に夕子と杉村が並んで歩く姿を描くという案も一時はあったそうですが、しかし、雫と聖司の関係がまとまると、物語を書く決心をした雫に重点を置いてしまい、夕子と杉村を描く事ができなくなったんだそうです。何とか2人のその後を描きたかった近藤監督は、「2人がうまくいっている」という感じが見ている方に伝わればいいなと思い、エンディングに入れることにしたのでした。近藤監督のキャラクターへの愛が感じられますよね。
エンディングの動画も楽しみに、今夜9時から完全ノーカットでお届けする「耳をすませば」をぜひご覧くださいね!
「耳をすませば」
2017年1月27日(金) よる9時~ノーカット放送
(脚本・絵コンテ・製作プロデューサー)
宮崎駿
(監督)
近藤喜文
金曜ロードシネマクラブの特設サイトでは、このほかの制作当時の裏話を掲載中!
そちらもぜひ、ご覧ください。
https://kinro.jointv.jp/ghibli2017w/
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170127-00010001-sensors-ent
ラストの「カントリーロード」が破壊的だった
宮崎駿って本当に過大評価だったなあって思うよね…
残念だけど…