岩手県陸前高田市の中学生が23日、カキの種付けを体験しました。地域の産業を学ぼうと、20年以上続く取り組みです。
カキの種付けに挑戦したのは、陸前高田市立高田東中学校の1年生59人です。
高田東中学校は5年前、市内の3つの中学校が統合してできた学校で、カキ養殖の体験授業は、米崎中学校時代から21年続く伝統の行事です。
生徒たちは漁港の岸壁で、ホタテの貝殻に付いたカキの稚貝を間引く作業を行い、そのあと養殖用のロープにくくりつけました。
地元の養殖漁家、大和田晴男さんの船で、広田湾内にある養殖いかだに移動した生徒たちは、ロープを海の中に吊るす様子を見学。立派なカキに育つように願いを込めていました。
(生徒)
「漁業の人たちの大変さがわかりました。カキを削るやつが一番難しかった」
「カキはこんな風に育ってるって初めて思って、いつも食べてるカキと違う感じがしました」
生徒たちは再来年の2月には、成長したカキおよそ3000個を、自分たちで収穫する予定です。
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